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郵政族議員たちはもはや
かんぽ問題に関心なし?
「かんぽ(生命保険)を巡るさまざまな課題や(日本郵政グループの)株式売却の問題などが山積する中で、昨年は(行政処分を受けるなど)案内した通りの状況になった。(中略)本日はその報告を聴取しながら、先生方から意見をもらいたい」
2月7日午前、東京・永田町の議員会館で開かれた郵便局の新たな利活用を推進する議員連盟の総会で、会長の野田毅氏はそう言って開会のあいさつをした。
同議連が総会を開くのは昨年6月以来で、かんぽの不正問題が表面化して以降、初めてのことだ。

そのため、国会議員たちの関心は高いように思われたものの、ふたを開けてみれば200席以上ある会場のおよそ半数が空席。また、会合の途中で議員が中抜けしたり、秘書らが資料だけを受け取って、すぐに踵を返したりといった姿が目立つありさまだった。
会合が終わると、出席した議員らと日本郵政の社長に就任したばかりの増田寛也氏がにこやかに談笑しながら、記念撮影する姿もあり、かんぽ問題はあたかも「一件落着」したかのような雰囲気が漂っていた。
増田社長が今年1月の年頭あいさつで「創立以来最大の危機だ」と言い、不正販売を巡る顧客対応に改めて全力を挙げる方針を示している最中に、国会議員の間でここまで牧歌的なムードが広がっているのは一体なぜなのか。