――筆者のジェームズ・マッキントッシュはWSJ市場担当シニアコラムニスト*** ***  債券は20年間にわたり、投資家に一種の無償の保険を与えてきた。往々にして短期的には株と逆の動きをする一方で、長期的には良好な利益を上げてきた。  しかし、そうした債券の安定性に頼ってきた投資家は注意すべきだ。このウィン・ウィンの状態が終わりを迎えるかもしれないと考える理由がある。そのため、次のリセッション(景気後退)の際には、債券が以前ほど役に立たないかもしれない。  マイナス金利導入国の現状を見てみよう。先月は新型コロナウイルスへの警戒感から、株価は一時急落した。