新型コロナウイルスは香港の民主化闘争から注意をそらすことになったが、一方で民主化運動を勢いづけてもいる。2月25日までに香港でコロナウイルス感染が確認された例は累計81件、死者は2人となっている。林鄭月娥(キャリー・ラム)香港行政長官のコロナウイルス対応への不満は労働組合の急増を促し、中国共産党の支配への抵抗運動で労組がますます中心的な果たすようになっている。香港政府の労工処(労働省に相当)は6月以降、約465件の労組の登録申請を受け取っており、少なくとも47の労組が手続きを終え、正式に発足している。香港域内の公立病院を管轄する医院管理局(HA)の新労組「医管局員工陣線」は、副会長を務める看護師の羅卓堯(イバン・ロー)氏によると、「政治は私たちの業界にも影響するため、組合員に政治にもっと関心を持ってもらう」ことを目的に昨年12月に結成された。
【オピニオン】新型肺炎、香港の民主化運動を後押し
政府の感染対応への不満は労組の急増を促し、ストが活発化
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