新型コロナウイルスの感染拡大を受け、ハリウッドの映画スタジオは中国で作品の公開延期を余儀なくされているばかりか、新たな期待作の制作にも影響が及び始めた。世界2位の映画市場である中国では1月下旬から、実質的に全ての映画館が閉鎖されている。特に主要都市で新型コロナウイルスの感染者が急増したことを受け、中国当局が打ち出した異例の措置だ。ウイルス感染が広がるにつれ、新作映画の少なくとも1つに影響が出ている。トム・クルーズ主演の『ミッション:インポッシブル』シリーズ新作で、イタリアで撮影が始まる予定だった。米ウォルト・ディズニーやユニバーサル・ピクチャーズ、パラマウント・ピクチャーズといった大手制作会社は、中国でのビジネスがいつ正常に戻るか確信できずにいる。世界的な興行で映画制作に資金をつぎ込む戦略においては、中国は極めて重要な市場だ。
新型コロナ、ハリウッドに暗い影 期待作のロケ中止も
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