米紙「ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)」の注目記事の要点を短時間でまとめ読みできてしまう「WSJ3分解説」。今回は3月1日に亡くなったジャック・ウェルチ元ゼネラル・エレクトリック社CEOを取り上げます。「20世紀最高の経営者」といわれたウェルチ氏の功績を振り返ります。(ダイヤモンド編集部 片田江康男)
GEを20年間率いた
「20世紀最高の経営者」
ジャック・ウェルチ氏が3月1日、84歳で亡くなりました。同氏は1981年から2001年までの20年間、米ゼネラル・エレクトリック(GE)のトップを務めた世界を代表する経営者の一人でした。
米「ウォールストリート・ジャーナル」(WSJ)もこの訃報を以下の社説で取り上げています。
●「ウォール・ストリート・ジャーナル」より
>>【社説】ジャック・ウェルチ氏が再建したGE
WSJはウェルチ氏の功績を以下のように評しています。
「ジャック・ウェルチ氏が米複合企業ゼネラル・エレクトリック(GE)で働き始めた1960年には、同社は既に創業から70年を経た巨大組織だった。こうした老舗企業を20年間経営し、今なら主に新興企業を連想させるレベルの活性化を成し遂げたことは、彼の経営者としての才能を証明するものだ」
他にもウェルチ氏の経営手腕を評価する声は多くあります。その最たる例が99年に米ビジネス誌「フォーチュン」によって贈られた「20世紀最高の経営者」という称号でしょう。
なぜこれほどウェルチ氏は高い評価を得るのでしょうか。