ゼネラル・エレクトリック
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米紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」の注目記事の要点を短時間でまとめ読みできてしまう「WSJ3分解説」。今回は、著名な会計専門家の指摘によって急浮上した、米ゼネラル・エレクトリック(GE)の不正会計疑惑について取り上げます。(ダイヤモンド編集部副編集長 鈴木崇久)

「発明王」エジソンが生んだ
超老舗名門企業が疑惑で揺れる

 米国から衝撃的なニュースが飛び込んできました。約140年前に「発明王」として知られるトーマス・エジソンが創業し、かつて時価総額で世界一を誇った世界最大級のコングロマリット(複合企業)である米ゼネラル・エレクトリック(GE)が、不正会計疑惑に揺れているというのです。

 米紙「ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)」も次の記事でそのニュースを取り上げています。

●「ウォール・ストリート・ジャーナル」より
>>マドフ事件告発者、GEの財務に疑問「重大な問題隠ぺい」

 騒動の火付け役は、米国の著名な会計専門家であるハリー・マルコポロス氏が公表した「財務分析が盛り込まれた170ページ超のリポート」でした。8月15日、「ウェブサイトに掲載した調査リポートで、GEが重大な問題を隠ぺいし、不正な財務資料を当局に提出したと主張した」と、WSJは記事の中で書きつづっています。

 さらに、その記事はこう続きます。

「マルコポロス氏はリポートの公表に先立つインタビューで、GEの保険部門は準備金の拡充に185億ドル(約2兆円)の現金を必要としていると指摘。石油・ガス事業の会計手法にも疑問を呈した。総合すると、GEの会計問題は380億ドル、同社の時価総額の4割に当たると主張している」

 日本円にして約4兆円にも上る巨額な不正会計疑惑。多くの企業経営者が模範とする超老舗名門企業で本当にそのようなことが起きているとすれば、一大スキャンダルです。にわかには信じ難い話ですが、この疑惑に一定の真実味を持たせている要因の一つに、今回GEの財務資料に疑問を呈した会計専門家が「マドフ事件」の告発者と同一人物であるという点が挙げられます。