ソフトバンクグループ(SBG)は、中国の不動産市場で2件の大型投資を行っていたことが事情に詳しい関係者の話で明らかになった。景気減速が鮮明になる中、浮き沈みの激しいセクターへの投資を決めたことになる。新型コロナウイルスの感染拡大で中国経済に打撃が広がりつつあることを踏まえると、昨年11月に完了したこの2件の投資は厳しいものになる可能性がある。SBGの10兆円規模の投資ファンド「ビジョン・ファンド」は、ウィーワークの親会社ウィーカンパニーへの投資などでつまずき、第2弾のファンドには思うように資金が集まっていない。ビジョン・ファンドが新たに投資したのは、賃貸住宅仲介会社の自如(Ziroom)と、オンライン不動産取引プラットフォームを運営する貝殻(Beike)の2社。中国の不動産市場はここ数年価格が急上昇しており、SBGにとっては市場参入の足掛かりとなる。
ソフトバンク、中国不動産市場に大型投資=関係者
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