修理不要な車、自動交換式おむつ、枯れない生花、座り心地のいい中央席。どれが実現する可能性が高いか? 航空会社や座席メーカーは、飛行機の真ん中の席をほんの少し広くすることで、その列に座る乗客全員の座り心地が良くなることを発見した。フロンティア、スピリット、ニュージーランド、エティハド、大韓航空をはじめとする航空会社十数社がエクノミークラスの中央席に座る気の毒な乗客のために、やや広い座席を設置している。そして、それは意外な結果をもたらしている。中央席の乗客が両側の座席にあまりはみ出さなくなったことで、乗り心地に関する評価が列全体で向上したのだ。スピリット航空のテッド・クリスティー最高経営責任者(CEO)は「中央席の余分な幅の恩恵で、列のどこでもほぼ座り心地が変わらなくなっている。これにはとても驚いている」と述べた。