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新型コロナウイルスが猛威を振るったことでトイレットペーパーの買い占めが問題になったが、むしろ不足が深刻なのは紙よりもトイレ本体の方だ。在庫払底の懸念が現実的となり、工務店や住宅メーカーがトイレの入手に奔走している。(ダイヤモンド編集部 新井美江子、岡田 悟)

トイレットペーパーより深刻
「トイレ本体」の在庫払底リスク

 新型コロナウイルスが猛威を振るったことで、TOTOやLIXIL、パナソニックといったトイレメーカーを筆頭に、住設機器・建設業界全体が大混乱に陥っている。

 新型コロナがらみのトイレ問題といえば、「マスクに続いて品薄になる」とのデマが出回り、強烈な買い占めが行われたトイレットペーパー不足が記憶に新しい。だが、実は足りていないのは紙だけではない。むしろ、トイレ本体の方がよっぽど在庫払底の懸念が強くなっている。

 背景には、トイレットペーパーより現実的な“切迫感”がある。