英政府とイングランド銀行(中央銀行)は11日、新型コロナウイルス感染拡大による経済への打撃を緩和するため、共同で異例の刺激策を発表した。英国が大胆な経済対策を打ち出したことで、今後はリセッション(景気後退)回避に向け、欧州全体で同様の協調策を導入できるかが問われそうだ。英国ではこれまで、およそ400人の感染が確認されており、6人が死亡した。ボリス・ジョンソン英首相は、感染がさらに広がる見通しだと警鐘を鳴らしている。英中銀は政策金利を50ベーシスポイント(bp)引き下げ0.25%とした。利下げは2016年の夏以来。中小企業向けの融資支援策を再開したほか、さらなる与信拡大を目指し銀行の資本要件も緩和する。一連の対策により、企業に対し約3000億ポンド(約40兆7000億円)の新規融資を提供できるとした。
英、新型コロナで経済対策 政府・中銀が異例の協調
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