欧州中央銀行(ECB)は12日、資産購入と低利融資を組み合わせた総合的な景気対策を発表した。新型コロナウイルスによる経済への影響を和らげる狙いだ。ただ、予想に反して利下げは見送った。先ごろ米連邦準備制度理事会(FRB)や英イングランド銀行など主要国の中銀が利下げに踏み切ったことで、ECBも追随するとの見方が多かった。その代わり、ECBは金融機関向けにマイナス0.75%を下限とする低利融資を提供すると表明。また、2兆6000億ユーロ(約300兆円)の債券購入プログラムで、現行は月間200億ユーロとしている買い入れの規模を、年末まで総額1200億ユーロ引き上げる計画を示した。買い上げ対象も社債など民間部門の債券を中心にする。
ECB、景気対策を強化 利下げは見送り
有料会員限定
あなたにおすすめ