イタリア・ミラノ郊外の小さな町、コドーニョで2月半ば、38歳の男性が新型コロナウイルスに感染していることが判明した。国内で確認された初の感染例だった。地元当局の対応は迅速だった。コドーニョと近隣の町の住人約5万人は、絶対に必要な場合を除いて外出を禁止され、一帯は封鎖された。それから3週間後。イタリア政府が国内全土を封鎖する中でも、コドーニョは1日当たりの新たな感染者数が数人にまで減少し、感染拡大は収束しつつある。感染拡大の中心地であるコドーニョと近隣の町で新規感染者数が急減したことは(3月初旬の平均100人から足元で50人未満に減少)は、ここにきてイタリアなど欧州諸国が導入した思い切った封じ込め策がいずれ奏功することを示す初期の兆候とも言えそうだ。
コロナ感染「封鎖」が奏功、イタリア北部の町
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