職場環境は
どのように整えるべきか

 まずは予防対策。もう、耳にたこができるほど聞いているかもしれないが、企業の従業員への指導としては、やはり「手洗い」を徹底することだ。

 接触感染を起こすコロナウイルスは、ドアノブや電車のつり革、手すりなどに触れることにより、自分の手にもウイルスが付着してしまう可能性がある。従って、出勤時、外出先から戻ったとき、また帰宅時や調理の前後、食事前などこまめに手を洗うほうがいい。また、十分な睡眠とバランスのよい食事を心がけるなど、抽象的な言い方だが「免疫力を高めておく」ほうがいい。

 今回のウイルスは、会話などによる飛沫感染も多いとされており、気が付かないうちに人に感染させてしまう恐れもある。熱が下がっても数日間は、ウイルスが体内に残っている可能性がある。

 そこで、周りの人にうつさないように、咳やくしゃみが直接人にかからないように咳エチケットを行うことが重要だ。具体的には下記の通り。もう散々聞いているかもしれないが、基本中の基本なので、改めて記述する。

・マスク(布ではなく不織布が望ましい)を隙間ないように着用する
・咳やくしゃみのとき、ティッシュなどで鼻と口を覆う
・咳やくしゃみで、とっさの時は袖や上着の内側でおおう
・周囲の人からなるべく離れる

 ソーシャルディスタンシング(他人との接触機会を減らす)という考え方も覚えておきたい。食事などの日常生活でも「握手をしない」「お互いの距離をとる」といった配慮ができるが、具体的には、企業では、以下のような対策が望ましい。

・人が集まる休憩室や食堂などの利用を制限する
・対面での業務を減らし、ビデオ会議等を利用する
・執務中、人との間の距離は2m以上に保つ
・不急の多人数での社内研修・セミナーなどのイベントは延期・中止する
・会社主催の多人数の懇親会などは中止する

 また、本来ならば、企業としては、消毒液(次亜塩素酸ナトリウム、消毒用エタノール)やマスクなどの配備、非接触型体温計の配備などの対策もしたいところである(ただし、現在、これらは入手困難な状態なのが、悩ましいところである)。