新型コロナウイルス感染者が世界で200万人に達する中、臨床医らは新型ウイルスがもたらす感染症の症状が肺や心臓を破壊するだけでなく、かなり多くのケースで神経系に影響を及ぼしていることを認識し始めている。世界各地の医師から新型コロナウイルスがもたらすあまり知られていない神経症状を指摘する報告が相次いでいる。その症状とは、脳の炎症、幻覚、発作、認知障害、臭覚・味覚障害だ。こうした症状が神経系に侵入した新型ウイルスによって直接引き起こされるものなのか、あるいは感染に対する身体の免疫反応なのかは分かっていない。これらの報告は診断の迅速化に役立つ可能性がある。感染者の中には、こうした症状について知らなかったために公共の場に出かけて他者を感染させてしまったかもしれないと語る人もいる。
新型コロナ、脳に影響も 神経症状の報告相次ぐ
脳の炎症、幻覚、発作、認知障害、臭覚・味覚障害などの症状が報告されている
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