閑散とした駅
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各国政府に相反する課題
感染防止と経済収縮からの脱却

 昨年末に中国で始まった新型コロナウイルスの感染者数はいまや全世界で250万人ほどとなり、死者は20万人に近づいている。

 感染は、中国からアジア、中東、欧州、米国、そして他の新興国へと広がっている。国別では米国の感染者がここ1~2カ月で急増し最も多く、ついでスペイン、イタリア、仏、独、英の5カ国の感染者が中国を上回るようになり、地域別では欧州の感染者が全世界の半分近くを占めている。

 新しい伝染病の感染が広がる早さとしてはこれまで経験したことがないものだが、経済のグローバル化が進んで人やモノの移動が活発になっていたことを考えれば、今回のウイルス禍はいつ起こってもおかしくなかったかもしれない。

 各国政府は感染を抑えて人の命を救うことがまず取り組むべき課題となったが、そのために有効な対策は外出や移動を止めてしまうことであり、そうした対策が感染の後を追うように世界に広がり、世界経済は収縮を余儀なくされている。

 こうして世界は、新型コロナウイルスの拡大を抑えること、経済の収縮から脱却することという2つの相反する課題に直面することになった。