商社の英語術#3Photo:123RF

3カ月以内に海外出張する三井物産社員が課せられている「即興スピーチ」の特訓がある。なぜこうした訓練が重要なのか。特集『商社の英語術』(全19回)の#3では、急な出張や転勤を課せられたビジネスマンにも役立ちそうな「物産式研修」をのぞいてみよう。

「週刊ダイヤモンド」2019年3月16日号の第1特集を基に再編集。肩書や数値など情報は雑誌掲載時のもの

三井物産の海外赴任直前の社内研修
スパルタ英語スピーチ道場

 三井物産には海外赴任を控えた社員が受ける社内研修がある。そこは世界でビジネスを展開する総合商社ならではのスパルタ英語スピーチ道場。参加者は渡航を前に、ひたすら即興で英語を話す。

 お題が出されると10分の時間を与えられる。その間にチームで助け合って準備し、英語でスピーチ。次のお題は準備時間を8分に短縮。その次は6分、次は4分、2分、1分と縮まっていき、最後は30秒で考えて披露してみせる。

 これは三井物産社員向けのオリジナル研修として2013年から実施しているものだ。今回は、その真髄に迫ることで「商社の英語術」を身に付ける方法を探っていこう。