商社の英語術#17
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英文メールを作成するならば、ネイティブの使わない「おかしな文」は避けたいところだ。とはいえ、その感覚を養うのはなかなか難しい。そこで役に立つのが、グーグルだ。翻訳や通訳のプロでも意外と活用例が多いのがグーグル検索。手間がかかる英語メール作成にも大活躍だという。特集『商社の英語術』(全19回)の#17では、ビジネスパーソンもまねできる「ググり方」を英語のプロに伝授してもらった。

「週刊ダイヤモンド」2014年8月23日号の第1特集を基に再編集。肩書や数値など情報は雑誌掲載時のもの

伝わる英文メール作成の鍵は
「グーグル翻訳と検索術」にあり

「翻訳者というのは、実は検索力が勝負なんですよ」。そう打ち明けるのは、奥田国際特許事務所の奥田百子さん。奥田さんは、特許関連の翻訳を専門にして、米国や欧州の法律事務所などを相手に活躍している。

奥田百子
奥田百子(おくだ・ももこ)/慶應義塾大学卒業。奥田国際特許事務所・弁理士・特許翻訳者。『Googleで検索するだけ! ネイティブに笑われない英文ビジネスEメール』のほか、著書多数 Photo by Takeshi Kojima

 その奥田さんが、翻訳時間の大半を割くのが、なんと、インターネット上で検索をしている時間なのだという。

 これは奥田さんに限った話ではなさそうだ。奥田さんが翻訳者仲間の集まりに出ると、話題はもっぱら「検索」になるのだという。

 本来、翻訳業務といえばネイティブチェックをかけるのがよいに決まっている。しかし、「納期は明日まで」といった注文も少なくなく、余計な費用も掛けたくないのが翻訳者の本音である。

 非ネイティブの翻訳者でも、ネイティブらしい英文を書くのに不可欠なツール、それが、実はグーグル検索だった。

 ネット上には、世界中のネイティブが書いた英語があふれている。自分の書いた英文をそのままグーグルで検索して、検索に引っ掛かればOKだが、逆にヒットしなければ、変な英文だと判定できる。

 つまり、グーグル検索自体がネイティブチェックと同じ意味を持っているのだ。特に覚えておきたいのが、次の二つの検索手法である。