商社の英語術#2Photo:123RF

実はビジネス英語においても基礎となり大活躍するのが「中学英語」。一から英語を学び直す人も、自分の英語をブラッシュアップしたい人も、まずは中学英語が役に立つ。四つのレッスンでその基本を見直そう。特集『商社の英語術』(全19回)の#2では、意外と“使える”中学校の教科書にフォーカス。かつてと比べて内容はより実践的になっており、難しい英語に手を付ける前に、まずは教科書の内容をおさらいすることが英語上達の近道になる。

「週刊ダイヤモンド」2017年12月2日号の第1特集を基に再編集。肩書や数値など情報は雑誌掲載時のもの

英語教育のスペシャリストの英知が結集
「中学の英語教科書」は最強のガイドブック

 4年に1度大改訂される中学校の英語教科書。大学の教授や現場の中学教師など、英語教育のスペシャリスト30~40人が英知を結集させて、「聞く・話す・読む・書く」の4技能を習得しやすい構成にするため、試行錯誤を重ねている。教科書は、“最強の英語ガイドブック”といえるだろう。

 中学校の教科書なんてとばかにすることなかれ。使い方次第で、大人でも十分に活用できるのだ。

 一つの単元(ユニット)で同じ構文が何度も繰り返されたり、間違えやすい文法が適度に交じっていたりするなど、短い文章の中にも効率よく学べるエッセンスが凝縮されている。日常会話で頻出する表現や、落語のような豊富なテーマ性があり、ビジネスシーンでも生かせる内容だ。