商社の英語術#15Photo:Cate Gillon/gettyimages

初対面との相手との英語での「雑談」のトピックに何を選ぶべきか?話題選びにはビジネスパートナーとしての素質も試される。特集『商社の英語術』(全19回)の#15では、米紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」との共同企画「時事問題で鍛える英語雑談力」をお届けする。

「週刊ダイヤモンド」2019年3月16日号の第1特集を基に再編集。肩書や数値など情報は雑誌掲載時のもの

ウォール・ストリート・ジャーナルで
鍛える英語雑談力

 会食で決まったお題もなく歓談するとき、どんな話が相手のハートをつかむのか。

 世界で商売の種を見つけてくる商社マンたちによれば、ベストな話題は相手次第。まずはそこから探る必要がある。

 米国のビジネスマンは、目的意識がはっきりしていることが多い。だらだら世間話をするよりも「最近は何がエキサイティング?」「何で一番もうけているの?」と、「もうかりまっか」の乗りで直球を投げるのが吉だという。

 すると、チャンスをうかがっている商売の話や、狙っているクライアント、欲しい人脈などをオープンにしてきたり、自分に役立つ部分の手の内を見せてくる。互いが役に立つ存在と分かれば関係は続くし、そうでければ繰り返し会うこともない。はっきりしていて分かりやすい。

 ただ、米国であっても人によるし、対照的に欧州などでは世間話から相手を知っていこうとするパターンが多い。

 軽い話題としては、相手の国の街角で見掛けた違和感のある光景や文化に驚いて見せたり、質問を投げ掛けてみる。自国を理解しようとしていると意気に感じてくれれば、話が弾む。米国なら「酒の締めでピザってどうなのよ」といった感じだ。

 本記事では、もっとビジネスに近い世間話をする取っ掛かりとして、最近の注目トピックスについて米経済紙「ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)」の英語原文記事をその日本語版記事とともに掲載した。

 併せてダイヤモンド編集部が国内の事情をレポートし、それをWSJ日本版の西山誠慈編集長が英語に翻訳した。