判断に迷って占い師を訪ねる経営者をバカにできない理由
あなたなら“究極の二択”をどう選ぶ? Photo:PIXTA

 マネジメント研修などの休み時間に、レクリエーションを兼ねて以下のような問題のディスカッションを楽しむことがある。

 もし、あなたが組織の中でかなりの地位にあり、自分にとって全くもって不案内な内容(たとえば高度に専門的、科学的な内容)であるにもかかわらず、最終的に自分がある方向性を打ち出すための意思決定をしなければならない立場になってしまったとする。

 困ったあなたは、その領域の2大権威と目されている人物に意見を求めた。そして、2人からまったく異なる助言を受けた。その2つの助言は、基本的な考え方から対応の仕方まであらゆる点で違っていて、折り合うところは一つもない。また、その領域の専門家は2大権威のどちらかの流派に属していて、他の有力な選択肢はなさそうである。こんなとき、どうやっていずれの道を取るか決めればよいか。

「究極の二択」を
どう選ぶのか

 このような事態は決して絵空事ではなく、経済政策における積極財政派と財政再建派、今回のコロナ問題では、初動段階の対応におけるクラスター対策派とPCR検査拡大派、というような形で顕在化する。一般の企業においても、経営危機で外部から支援を仰ぐにあたり、社内が支援をA社に頼みたい派とB社に頼みたい派の2派に割れ、どちらにも十分な理由がある、などといった場合は少なくない。

 さて、冒頭の問いに対して、半分遊びのような会話の中から出てくる答えとしては、以下の10くらいに収斂(しゅうれん)する。

(1)より社会的権威が高い人の案を選択する
(2)目の輝きで選ぶ
(3)賢い部下たちに聞き、優勢なほうに決める
(4)人柄を調べ、良さそう(悪そう)な方を選ぶ
(5)自分の頭で内容を必死に考え、良いと思うほうを選ぶ
(6)失敗しても批判を受けることが少ないほうを選ぶ
(7)成功したら大きな称賛を浴びそうなほうを選ぶ
(8)勘の良い秘書に直感的に選んでもらい決める
(9)有名な占い師に決めもらう
(10)サイコロを振って決める

 少し解説してみよう。