ドナルド・トランプ米大統領は1日、全米各州の知事らに対し、店舗での略奪、建物への放火、警察への襲撃などの不法行為をしている人々により厳しく対処し、彼らを「制圧」すべきだと叱咤(しった)した。トランプ氏の言葉はいつも通りに直接的で非同情的なものだったが、州政府や自治体にとって公共秩序の回復が最優先という点では彼は正しい。州知事や市長は、何の罪もない人々を守る必要がある。そうしないのであれば、連邦政府は、市街地をパトロールするため軍の出動を要請せざるを得なくなる。トランプ氏は、必要ならば軍隊を展開させる用意があることを示唆している。彼は知事らとの電話会議の中で、マーク・ミリー米統合参謀本部議長の名を挙げることで、この点を強調した。商店主やトラック運転手が暴徒らに殴られ、教会が放火され冒とくされる惨状に知事らが対処する中で、保守派の一部は既に、1807年暴動法を発動し第82空挺師団を出動させるよう大統領に要請している。
【社説】米暴動鎮圧、軍の出動は避けるべき
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