転職・就職 新14メガトレンド#2Photo:RUNSTUDIO/gettyimages

コロナ禍でも年収アップを狙うための企業選び、買い手市場化する転職市場の攻略法、企業や転職希望者の変化……。特集『転職・就職 新14メガトレンド』(全14回)の#2では、転職の酸いも甘いもかみ分けた大手人材紹介会社の主要7業界を代表するトップ転職エージェント31人が、コロナ時代の転職を実名で指南。転職希望者だけでなく、採用企業も必見の洞察をお届けする。(ダイヤモンド編集部 片田江康男)

年収アップ実現の転職の極意は?
トップ転職エージェントに聞いた

 コロナ禍によって生じた、新たなメガトレンドに向かって動きだしつつある転職市場。コロナ前までの常識が通用しない「ニューノーマル(新常態)」の世界を、現場の最前線で活躍するトップ転職エージェントたちはどう見ているのか。

 転職エージェントは転職希望者と採用企業の間に立って両者を引き合わせ、転職希望者には新たな活躍の場を、採用企業には成長を託す人材の獲得をアシストする。このビジネスで一流と呼ばれるには、転職希望者と企業双方の裏事情にまで精通する知識と経験、転職市場を見通す洞察力が必要だ。

 今回、ダイヤモンド編集部ではそれらこそ、転職の新メガトレンドを読み解くために必要なものだと考えた。

 そこで大手人材紹介会社のマイナビ、JAC Recruitment、エン・ジャパン、エンワールド・ジャパン、パーソルキャリア、ビズリーチ他の協力を得て、各社イチオシのトップ転職エージェントの紹介を依頼。自動車メーカー、電気機器メーカー、金融、コンサルティング、IT・ソフトウエア、不動産・建設、メディカルの主要7業界を担当する一流エージェント31人にヒアリングを敢行した。

 その内容は以下の3点だ。

(1)年収アップのための企業選び
(2)転職希望者が押さえておくべき企業側の変化
(3)転職希望者側の変化

 トップ転職エージェントならではの洞察やアドバイスは、転職希望者にとって最高の教えとなることは当然だが、採用企業側にとっても人事戦略を練る上での重要な情報源となる。優秀な人材の獲得を成し遂げるため、そして競合他社の動きをうかがい知れるからだ。

 さらに、就職活動をしている、これから就活を始めようという学生やその親にとってもこれ以上ない「教科書」となるだろう。転職希望者と同じレベルで「情報・理論武装」できていれば怖いものはない。また、就活における業界選びや企業選びの参考になることも間違いなしだ。

 次ページ以降、31人分の回答をエージェントの担当業界別で一挙に公開する。トップ転職エージェントだからこそ語れる、目からうろこの転職の極意をご覧に入れよう。

>>【自動車メーカー】【電気機器メーカー】はこちら

>>【金融】【コンサルティング】はこちら

>>【IT・ソフトウエア】【不動産・建設】【メディカル】はこちら

トップ転職エージェント31人アンケート調査の詳細
【対象】
大手人材紹介会社のマイナビ、JAC Recruitment、エン・ジャパン、エンワールド・ジャパン、パーソルキャリア、ビズリーチが選ぶトップ転職エージェント31人。担当業界別人数は、自動車メーカー4人、電気機器メーカー4人、金融5人、コンサルティング5人、IT・ソフトウエア5人、不動産・建設4人、メディカル4人。
【調査期間】
2020年6月12日〜19日
【調査方法】
アンケート作成ツール「サーベイモンキー」によるインターネット調査