着実に実績を上げる人だけが持つ「2つのスキル」とは? Photo:PIXTA

 派手なパフォーマンスをしないのに、着実に仕事をこなして実績を上げ、信頼を得ている人がいます。次のAさんやBさんの例を紹介します。

【事例1】話すのが苦手な敏腕営業マン、Aさん

 営業職のAさんは、少人数でも人前で何かを説明するのがあまり得意ではありません。自分が話している時に心臓はドキドキするし、声も少し震えます。顧客の前でスマートなトークができているわけではありませんが、営業成績は優秀です。

 Aさんが心がけているのは、「世の中の人の役に立つ活動をする」ことです。Aさんには、扱っている商材を取り入れることによって、顧客の生産性が上がるという確信があります。そのため営業活動自体が自身の人生の目指す方向と一致し、やりがいをもった仕事ができています。人前で話すことが得意ではなくても、より多くの顧客に自社のサービスを導入してもらえるよう、丁寧に顧客の困りごとを聞き出します。その上で、解決に向けた具体的な提案をすることを意識しているのです。

【事例2】物静かな管理職、Bさん

 管理職のBさんは、普段から物静かな雰囲気で、部下をどんどん引っ張って仕事をするタイプではありません。それでも、部下から絶大な支持を得ています。その結果、部署の雰囲気は良好で、組織のパフォーマンスも高いです。また、部下が何かトラブルを起こした時は、テキパキと対応方法を部下に指示し、事態の収拾に努めます。感情的になって叱責することはありません。

 Bさんが心がけているのは、部下に「10年後はどんなふうに仕事をしていたいか?」というような問い掛けを折に触れてすることで、いつも部下自身に長期的なキャリアの展望を自覚させている点です。そして、なるべく現在の業務でその方向性に合うような仕事の振り方やフィードバックを意識しています。短期的な目標を与える時は必ず、その長期的な方向性に沿って決定します。仕事に限らず、家庭を大事にしたいというキャリア展望に対しても尊重し、部下が家庭により時間を割けるようにサポートします。

 Aさんのような仕事への取り組み方や、Bさんのような部下への関わり方に共感し、自分もそのように振る舞いたいと思う方は多いでしょう。ただ、実際にそうした行動をしようと思っても自分にはなかなかできそうにないな、と感じるかもしれません。自分が目標とする行動を実現していくにはどうしたらよいのでしょう。そのカギをにぎるのが、「心理的柔軟性」とよばれる行動の特徴です。