キャッシュレス決済に伴うポイント還元が6月で終了した。これは政府が行ってきたキャッシュレス決済の普及促進事業で、小売店などの事業者に対する手数料の補助などもしてきた。ところが、これがなくなることで中小店舗が撤退し、キャッシュレス化が後退しないかと心配されている。いわばこれまではキャンペーン中。それが終わったキャッシュレス決済はどこに向かうのか。展望をITジャーナリストの三上洋氏に聞いた。(清談社 沼澤典史)
キャッシュレス決済に伴う
ポイント還元キャンペーンが終了
キャッシュレス決済の普及と消費税増税の負担緩和を意図して、政府は2019年10月からキャッシュレス決済に伴うポイント還元事業を始めていたが、それが今年6月末で終了した。
事業の効果もあって、普段の支払い方法にも変化が見受けられる。キャッシュレス決済の一つであるスマートフォン決済の割合はキャンペーン前の16.4%(2019年8月)から28.6%(2020年1月)まで増加している(MMD研究所調べ)。