インターンシップに参加する学生が増えた昨今、人気企業のインターンシップ選考を通過するのは内定を取るより難しいともいわれている。そうした中で、インターンシップ選考の通過率がわずか1%台というのが、フリークアウト・ホールディングス(以下、フリークアウト)だ。そんなフリークアウトは今年5月、オンラインインターンシップを初めて実施した。プログラムの難易度が高いことでも知られるフリークアウトのオンラインインターンシップは、一体どのようなものだったのか。(ダイヤモンド・セレクト編集部 林恭子)
インターンシップ通過者は
1000人中わずか14人のみ!
「今回のオンラインインターンシップは約1000人のエントリーがあり、実際に参加した学生は14人だった」
こう語るのは、マーケティングテクノロジー事業などを展開するフリークアウト・ホールディング(以下、フリークアウト)で新卒採用責任者を務める金聡氏だ。
同社は例年、夏と冬から春にかけて内定直結型インターンシップを行ってきたが、今年は新型コロナウイルスの影響を受けて、5月15日~17日の3日間で初めてオンラインインターンシップを実施。今回の選考通過率は、金氏が述べたように1000人中14人とわずか通過率1%台になった。
このように競争率が高いことで知られるフリークアウトのインターンシップだが、普通のビジネスパーソンでもとても3日間では取り組めないような難易度の高い課題が、学生に課されていた。
テーマは難易度MAXレベル
“ただのプレゼン上手”では対応できない
まず、難易度の高さは、インターンシップに応募する際のエントリーシートのテーマからもうかがい知ることができる。今回のテーマは、「2030年時点でGAFAの中で時価総額が最も高くなっている企業を選び、その理由を論理的に述べよ」というもの。この時点で、あまりの難しさに嫌気が差してしまうが、これはフリークアウトの想定通り。金氏も「難易度の高いテーマにして、提出率を半分以下に下げるのを目的にしている」と語る。
そんなエントリーシートの通過率もわずか10%で、その後に1対1の面接を経て、インターンシップ参加者が決まる。