「地球温暖化なんて起きていない」
本当にいる不都合な真実を隠す人々

 これは、ノーベル平和賞を受賞したアル・ゴア・元米国副大統領の『不都合な真実』がベストセラーになった頃からの現象で、ロビイストたちが「地球温暖化は嘘である」という主張で、ワシントンDCの政治家たちにアプローチしているのです。アメリカではロビイストは一大産業で、その動きの背景にはエネルギー産業と自動車産業の利害関係者が強く関与していると言われています。

 現実には、それらのお抱え科学者たちの主張とは逆に、地球の平均気温は過去20年間、上昇傾向にあります。温室効果ガスの濃度も、今世紀初めは370ppmだったものが、直近の公表数字では408ppmまで上昇しています。そもそもこの20年間で、夏が以前よりも暑くなったことは、すべての読者の方が気づいているのではないでしょうか。

 温室効果ガスは確実に地球を温暖化させている一方で、テレビなどマスメディアの有力スポンサーの中には、それを積極的に広めたくない人たちが存在する。だから民放ばかり見ている人は、温暖化により豪雨災害が激増しているという情報に気づきにくいのです。

 ちなみにこの集中豪雨災害は、これからの10年間でさらに増加します。私の新刊『日本経済予言の書』の3番目の予言は気象災害の増加についての予言をまとめたものですが、その中で集中豪雨災害の増加については、予言ではなく事実であり、現在進行形で急増しています。

 具体的に数字でそれを示すと、先ほどの数字のブレークダウンでは、2000年代の10年間に起きた甚大な集中豪雨災害は5件で、死者行方不明者は91人。それに対して2010年代の10年間では6件で、死者行方不明者は451人。つまり災害規模は、直近の10年間の方が確実に甚大になっているのです。

 その豪雨災害の増加、甚大化をもたらしている原因が、温暖化に伴う海面の温度上昇です。温暖化のペースはパリ協定での取り組みにもかかわらず、今でも増加の一途を辿っています。科学的に考えれば、2020年代の豪雨災害被害は、2010年代よりその数も規模も上回ることが予想されるのです。