――筆者のジェームズ・マッキントッシュはWSJ市場担当シニアコラムニスト ***  米国企業の株価はほぼ20年ぶりの割高水準にある。米企業の社債は今年2月時点と比べても割高ではない。社債は株と違ってお買い得なのだろうか。  たぶんそうだろうが、それは見た目ほど明確ではない。問題は、株と債券のバリュエーションの比較は、リンゴとオランウータンの比較のようなものだということだ。両者の共通点は極めて少ない。米国の株価指数構成銘柄にはマイクロソフト、アップル、アマゾンなどの巨大企業をはじめとした、投資家が今欲しいと思っている企業の名がたくさん並んでいる。