――筆者のウォルター・ラッセル・ミードはWSJ論説委員で「グローバルビュー」欄担当コラムニスト ***  気候変動に警鐘を鳴らす活動家たちからは耳にしないだろうが、世界の人口動態に関する重要な研究によって、将来の温暖化ガス排出に朗報がもたらされている。人口統計学者はしばらく前から将来の人口成長の予測値を縮小し始めているが、その度合いは十分ではないかもしれない。医学誌ランセットに掲載された米ワシントン大学の新たな研究論文は、従来の人口統計が世界中の医療や女性教育の継続的かつ将来的な向上を加味していないと主張している。