マンションの水災リスクを見極める上で重要な点は3つある。

(1)マンションの立地、(2)マンションの構造、(3)管理組合や入居者の防災意識だ。

 まず「マンションの立地」を見極める際、チェックすべき項目は3つある。

 1つ目は洪水ハザードマップだ。多くの自治体ではホームページなどで見ることができる。

 大雨で河川などが増水し洪水になった場合に想定される浸水想定区域や水深などが色で示されている。これを見ると、同一エリアでも道路一本隔てると色が変わることがわかるだろう。

 2つ目は内水ハザードマップ。同じく自治体のHPで見られる場合があるが、洪水ハザードマップと比べて、公表している自治体は少ない。

 河川の水を外水と呼ぶのに対し、堤防の内側の人が住んでいる場所の水を内水という。

 内水ハザードマップは、大雨により下水道が排水能力を超え、市街地に下水があふれてしまう想定区域と水深が色分けして示されている。

 洪水ハザードマップ、内水ハザードマップで浸水の深さがたとえ数センチであっても、地下にさまざまな設備があるマンションは相当な被害となる可能性がある。

 3つ目は自治体が公表している10分間降水量だ。

 内水ハザードマップは1時間の降雨量をもとに作られている。だが、雨は1時間均等に降るわけではない。

 降雨量が1時間30ミリでも、10分30ミリでも、ハザードマップでは両方とも1時間30ミリとなってしまう。

 だが、10分あたり30ミリもの雨が降れば下水処理はほぼ不可能だ。特にゲリラ豪雨が多く発生している地域では、できるだけチェックしたほうがいいだろう。