TikTokの大問題#2
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トランプ米大統領が強硬に問題視する動画配信アプリ、TikTok。事態がエスカレートする要因は、TikTokが看過できないほどの大人気アプリというところにある。特集『ここからが本番 TikTokの大問題』(全5回)の#2では、TikTokを運営する中国企業、バイトダンスとその創業者を解説する。(ダイヤモンド編集部特任アナリスト 高口康太)

ビジョン・ファンドがほれ込んだ
踊るSNSとは

 今や米中対立の最前線に立った感のある動画投稿アプリ「TikTok」(ティックトック)。短時間の動画をインターネットで共有するアプリについて、米国政府は何を恐れているのか。

 逆風が吹き荒れる中でも、TikTokは今年上半期に世界で最もダウンロードされたアプリとなった(アプリ調査会社センサータワー調べ)。そもそも、TikTokの運営企業である中国バイトダンス(北京字節跳動科技)にはソフトバンク・ビジョン・ファンド、米セコイア・キャピタル、米ゼネラル・アトランティック、米コールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)など、世界のそうそうたる投資ファンドが投資している。それはなぜか。バイトダンスにほれ込んだのには理由がある。

「ソーシャルグラフに基づかないレコメンド」「超高速での新作サービス投入」という二つの要素がバイトダンスを評価額1000億ドル(約10.5兆円)という世界一のユニコーン企業へと導いた。