コロナ直撃決算 勝者と敗者#5
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産業界でデジタルトランスフォーメーション(DX)が盛んに叫ばれる中、企業の旺盛な投資需要の恩恵を受けているITサービスセクター。今期の第1四半期決算はおおむね堅調だったが、実は必ずしも順風満帆とは言い切れない。特集『コロナ直撃決算 勝者と敗者』(全13回)の#5では、その理由について、「ある指標」が各社の業績を左右する業界特有の構造から紐解いた。

「週刊ダイヤモンド」2020年9月12日号の第1特集を基に再編集。肩書や数値など情報は雑誌掲載時のもの。

企業の旺盛なIT投資需要を受けて
第1四半期決算は底堅さが目立つも……

 日本でも経営戦略や事業構造のデジタルトランスフォーメーション(DX)が盛んに叫ばれる中、ITサービスセクターは、企業の旺盛なIT投資需要の恩恵を受けている。

 直近の2021年3月期の第1四半期決算(日本オラクルのみ20年5月期の通期決算)では、新型コロナウイルスの悪影響に大苦戦する企業も多い中、9社中5社が前年同期比で営業増益を確保。特にSCSKや伊藤忠テクノソリューションズでは増益幅が2割を超えるなど、全般的に底堅さが目立った。

 ただ、この業界において、各社の業績を見る際には注意したい点がある。この業界特性が故に、第1四半期の表面上の業績がよくても、各社には喜び切れない事情がある。