コロナ直撃決算 勝者と敗者#9
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家電・AV機器セクターの中で、好調さが目立つのがソニーだ。第1四半期決算の事前予想を上回る結果を受け、株価は約19年ぶりの高値圏にある。同社については今期業績の上振れ期待も出る中、特集『コロナ直撃決算 勝者と敗者』(全13回)の#9では、その成否を占う「二つの事業」の観点から分析した。(ダイヤモンド編集部 竹田幸平)

「週刊ダイヤモンド」2020年9月12日号の第1特集を基に再編集。肩書や数値など情報は雑誌掲載時のもの。

明暗分かれた家電・AVセクターで
堅調な業績が目立つソニー

 家電・AV機器セクターの2021年3月期の第1四半期決算は、大手各社で明暗が分かれる結果となった。

 好調さが目立ったのはソニーだ。営業利益こそわずかに前年割れとなったが、純利益は前年同期比53%増の2332億円と大きく伸び、いずれも事前のアナリスト予想平均を上回った。決算後の株価も堅調で、8月中旬には01年6月以来、約19年ぶりの高値を付けている。

 そんな同社には業績の上振れ期待も浮上しているが、そこで焦点となるのが、それぞれ追い風と逆風が吹く「二つの事業」の動向だ。次ページからは、家電・AV機器セクターのトップアナリストの見解を踏まえて、ソニーの今期業績の見通しに加え、同業他社のパナソニック、シャープの業況についても明らかにしていこう。