「現場を分かってない」
SNS発信で炎上した企業も!

 ここまで紹介してきたのは、ポジティブなエンゲージメントを獲得した企業ばかりだが、ネガティブなエンゲージメントにつながってしまった企業もある。

「訴えているメッセージの内容やサイトのクオリティが今のSNSの温度感と合っていなかったために学生から批判的なコメントをされてしまった大企業や、採用担当者が自社のすばらしさをSNSで発信したところ現場社員や元社員から『現場を分かっていない』『恥ずかしい』と批判的に捉えられて炎上したベンチャー企業もあった」(秋山氏)

 SNSでの情報はこうしたネガティブな面も知れたり、ある情報に対する周りの反応も知れたりと、就職活動をする学生にとってはありがたい情報源ではあるが、だからこそ活用する際に気を付けるべき点があるという。

「SNSで見ている世界は、世の中のすべてではない。フォローするのは自分の志向にあった人や身近な人になりやすい傾向がある。月に1回程度は普段見ないメディアからも情報収集をするなどして、いろいろな視点で物事を見ていく習慣をつけることが大切だろう」(秋山氏)

 SNSを活用して就職活動をする際は、良い面と悪い面をよく認識した上で、自分が本当に知りたい情報にたどり着けるようにしてほしい。

(ダイヤモンド・セレクト編集部 林恭子)