
転職が一般化する中、現在の会社に留まる理由として最も多いのは何か。オープンワークでは、ユーザーアンケート結果をもとに、現職で働き続ける人々のリアルな声を多角的に分析した。(ダイヤモンド・ライフ編集部)
転職が当たり前の時代でも
なぜ「会社を辞めない」のか?
終身雇用制度が終わりを迎えつつある現在、転職活動は身近な選択肢となり、「会社を辞める」ことはもはや特別な出来事ではない。
近年では、退職代行サービスの利用や、職場環境は良好でも成長の機会が乏しい、いわゆる「ゆるブラック企業」からの若手離職が話題となっている。
こうした背景から、退職を決意した人に関するニュースは、多くの働く人々にとって身近な関心事となっている。
一方で、退職を検討しながらも現職に留まる理由には、どのようなものがあるのだろうか。
社員・元社員によるクチコミサイト「OpenWork」を運営するオープンワークは、「今の会社を辞めない理由」に関するユーザーアンケート結果をもとに、現職で働き続ける人々のリアルな声を多角的に分析した。
また、OpenWorkに投稿された「退職検討理由」項目のクチコミについて、現職社員と退職済み社員それぞれに分けて頻出単語を抽出し、ワードクラウドで可視化することで、両者の違いを明らかにしていく。
「個人」のキャリア情報をオープンにするコミュニティサービス「OpenWorkキャリア」にて実施、2025年8月1日~5日に回答した632人のデータを集計
・現職社員の「退職検討理由」
OpenWork上の「退職検討理由」欄に現職ステータスのユーザーから投稿されたクチコミ11万9120件を集計
・ワードクラウド
22年以降にOpenWorkに投稿された会社評価レポートを対象。「経営者への提言」の投稿で使用された、頻出度合いが高い単語を大きい文字で出力したもの。現職者回答数:11万9120件、退職者回答数:17万5111件。色は視認性向上のためのもの
*図表の出所はいずれもオープンワーク、クチコミは原文ママ