働き方の変化で、女子の「本業」と「副業」の差がなくなる理由コミュニティサロンを主宰、ユーチューバー、インスタグラマー…スマホやパソコンのおかげで格段に「副業」や「自営業」への参入ハードルが低くなっている(写真はイメージです) Photo:PIXTA

近年、「働き方改革」「在宅ワークの普及」により、働く環境が大きく変わろうとしています。こういった変化によって「副業」を始めやすい時代が到来しつつあるのです。特に、女性は元々、仕事の他に家事や育児もこなすなどマルチタスクが得意な傾向がありますが、この「スキマ時間」をうまく使うスキルは、まさに副業向きといえるでしょう。そこで今回は、経営コンサルタントの滝岡幸子さんの新刊『女子の副業』(青春出版社)から、女性を取り巻く昨今の副業事情について解説します。

「副業」へのハードルが低くなった新時代

 2019(令和元)年頃、多くの大企業が副業を解禁し、「副業」がひとつの働き方として再認知されるようになりました。また、新型コロナ禍で、複数の収入源を持ちたいと実感した人も増えたと思います。

 特に女性のライフスタイルは多様化していて、2つ以上の仕事をかけもちする人も珍しくありません。「会社員+起業を見すえた副業」「収入源のアルバイト+一番やりたいこと」「主婦業+趣味の延長の副業」「派遣社員+貯金のための副業」など、かけもちのパターンも様々です。

 つい10年ほど前までは、「会社の仕事以外で収入を得ている」なんて言ったら、就業規則に反するケースがほとんどでした。でも今では副業解禁の会社も増えていて、人によっては「副業」を個人プロフィールに書くこともできるのです。