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「PCR検査」「抗原検査」「抗体検査」
それぞれの違いとは?

 いまだに収束のめどが立たない新型コロナウイルス感染症(COVID-19)。症状は出ていないが、もしや感染しているかもしれない、と不安を抱いている人は少なくないと思う。

 現在、感染状況を調べるには、「PCR検査」「抗原検査」「抗体検査」の3種類がある。

 ニュースで耳にすることが多い「PCR検査」(polymerase chain reaction)は、鼻や喉の細胞を採取して感染の有無を調べる方法である。今年3月保険適用になったが、専用の機器や熟達した人材が必要で、費用が高いというデメリットがある。そのため、海外に比べ日本では普及が遅れているのが現状である。

「抗原検査」は、ウイルスに感染した細胞が生み出す抗原を検知して診断する方法。最短30分で検査ができ、特別な検査機器を使わずにできる。しかし、これら2つの検査は保険適用のため、原則として症状が出ている患者に限定されており、無症状者が検査した場合、3万円から4万円という高額な費用が必要になる。

 そこでクローズアップされているのが、「抗体検査」である。こちらは自由診療であり、無症状者でも検査を受けることが可能だ。「特に症状はないが感染が心配 ――以前風邪のような症状があったのでコロナだったかを知りたい」こんな場合は抗体検査が有効である。PCR、抗原検査に比べると、検体採取時の感染リスクが低く、特別な機器も要らない。そのため、現時点において、抗体検査は無症状者が感染拡大防止のために活用できる唯一の指標となっている。

 とはいえ、国内ではまだ承認済みの抗体検査薬が流通しておらず、海外からの輸入品に頼っている状態だ。