中国では、新型コロナウイルスの流行がおおむね収束しており、観光地は再び人々でにぎわっている。だが、本格的な消費回復にはまだしばらくかかる可能性がある。公式統計によると、10月1日の国慶節から始まった8日間の大型連休(黄金週)の前半に中国国内で旅行をした人は4億2500万人、観光収入は約3120億元(約4兆8700億円)だった。旅行客数は、5月の労働節に伴う5連休には1億1500万人にとどまっていたが、そこから大幅に増加した。中国本土では8月以降国内で感染した例が確認されていないことから、現在は大半の移動制限措置が緩和されている。国外旅行は事実上なくなっているため、旅行アプリや観光地が提供する割引が国内旅行に客を呼び込んでいる。
中国観光地にぎわう連休、財布のひもは依然固く
黄金週前半の観光収入は、2019年の同時期より31%減少
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