また、心地よい秋風が吹いてくると、運動やバーベキューなどで川沿いの土手や雑草の群生地に足を踏み入れる機会も増えるが気を付けたい。草むらで大量の花粉を吸収すると、じんましんや呼吸困難などの強いアレルギー反応を起こすアナフィラキシーショックをきたすことがある。

 今年の春は花粉の飛散量が例年の半分程度だったことに加え、コロナ禍のせいで外出を控えたり、常時マスクをつけて過ごす人が多かったため、「いつもの年より花粉症のコントロールが上手くいった」という人は多い。

 秋の花粉症対策も春同様、基本はできるだけ花粉を浴びないようにすることに尽きる。幸い、これらの植物はスギやヒノキのような樹木と違って背が低く、飛距離はせいぜい数百メートルで、遠くまで飛散することはない。

 何となく花粉症っぽいと感じたら、雑草が群生しているような場所には近づかないようにするのが一番だ。

花粉症の患者がなりやすい
花粉食物アレルギー症候群

 さらに、秋の花粉症の患者は、果物や野菜などを食べたときに口の中や唇にイガイガしたかゆみや痛みを感じる・顔面が腫れる・呼吸がしづらく感じるなどの症状が表れるOASと呼ばれる口腔アレルギー症候群を起こしやすい。これは「交差反応」といって、アレルギーの原因となる花粉に含まれるたんぱく質の一部と、果物や野菜などに含まれるたんぱく質の構造が似ているために起きる。

 交差反応を起こしやすい果物や野菜は、花粉の種類ごとに異なる。イネ科やブタクサ、ヨモギなどの花粉は、ウリ科(メロン、キュウリ、スイカ)、オレンジ、トマト、バナナ、アボカドなどとの組み合わせでアレルギーがでやすい。このように口腔アレルギーが花粉と関連してあらわれる場合、花粉食物アレルギー症候群と呼ばれる。