雑談雑談の目的は、おもしろい話をすることではなく、ただ会話のラリーを続けること(写真はイメージです) Photo:PIXTA

レビュー

 仲のいい友人となら、いつまででもおしゃべりできるものだ。でも、初対面の人やちょっとした知人、上司や取引先との雑談はそうはいかない。たとえば、顔だけ知っている程度の知人とタクシーで2人っきりになってしまった。上司と帰りの電車が一緒になってしまった……そんなとき、とくに話すこともないが、沈黙は気まずい。「ああ、何を話そう?」と居心地の悪い思いをした経験は、きっと誰にでもあるはずだ。

『超雑談力 人づきあいがラクになる 誰とでも信頼関係が築ける』書影『超雑談力 人づきあいがラクになる 誰とでも信頼関係が築ける』 五百田達成著 ディスカヴァー・トゥエンティワン刊 1300円+税

 そんなときに役立つのが、本書『超雑談力 人づきあいがラクになる 誰とでも信頼関係が築ける』だ。本書では、誰とでもうまく雑談できるコツが紹介されている。基本の7ルールに加え、初対面編、知人/飲み会編、職場/ビジネス編など、シーン別に会話のいい例と悪い例が1ページで紹介され、その後に解説が続くという構成だ。

 本書で紹介されるコツは、「雑談の目的はただ会話のラリーを続けること」「初めて相手の名前を聞いたときは、名前の由来を聞いて話を広げる」「相手のこだわりを尋ねてはいけない」など、シンプルにして明確だ。一冊読み終わるころには、雑談の達人になったような気がしてくる。

 エレベーターなど逃げられない個室では、「話しかけさえすればいい」、とりとめのない話は「『オチはないけど』と最初に言ってしまう」など、「なんだ、雑談力といっても話術を磨く必要はないんだ」と気が楽になるアドバイスもたくさんある。長い人生、雑談の機会は星の数ほどあるはず。本書を手元に、「超雑談力」を身につけてみてはいかがだろうか。(上條まゆみ)