2022年卒向けの秋・冬のインターンシップの選考が始まっている。企業にとってはこの段階でいかに優秀な人材に興味を持ってもらえるかが重要になる。人気企業の採用から育成までを支援するダイヤモンド・ヒューマンリソースの採用コンサルタント、福重敦士氏が、就活生の興味を引けないダメなホームページの典型を挙げ、どうすればアピールできるかを解説する。
いよいよ22年卒の就活が始まりました。今回は企業の採用担当者の方向けに、どうすれば学生にアピールできるホームページ(HP)になるのかというポイントをお話ししたいと思います。
コロナ禍の就活で
HPの重要性が増している
企業のHPは、11月以降、企業分析や業界分析をして、企業を選ぼうとしている学生に最もよく見られます。いまや就活で企業のHPをチェックしない学生はいません。新型コロナウイルスの感染拡大で会社訪問や対面の説明会ができなくなっている昨今、なおさら、HPでの情報提供は重要になっています。
採用活動をする企業は学生に分かりやすく企業活動や事業概要を知らせる必要があり、また、採用エントリーページで自社がどんな雰囲気なのかを伝える必要があります。そんなことは当たり前だと思うかもしれません。しかし、実は多くの企業が、学生に自社の事業を伝える、自社がどういう会社なのかを知らせるという、採用活動にあたって最も基本的なことにあまりにも無頓着なために、損をしているように見受けられるのです。
特に多くの中堅・中小企業は、HPの整備は後手に回りがちです。最低限「自分たちはどんなお客さまを対象に、何を売ってもうけている企業なのか」を分かりやすく説明するページを用意すべきです。特にお金をかけなくても、テキスト情報でもいいのです。何もしていないという会社があったら、いますぐ着手してください。