急成長で注目を集めるワークマン。実はワークマンは群馬の地場企業集団、ベイシアグループの一員で、ホームセンター大手のカインズや、ローソンのメガフランチャイジーであるセーブオンの兄弟企業でもある。ベイシアグループは2020年に売上高1兆円を達成し、百貨店大手の高島屋グループやエイチ・ツー・オー リテイリングを規模では追い抜いた。おのおの好き勝手に成長しているベイシアグループとは何者か。特集『ワークマンを生んだ群馬の野武士』は11月30日(月)から12月6日(日)までの全7回でお届けする。
#1 11月30日(月)配信
ワークマンを擁するベイシアグループ「兄弟会社バラバラ経営で1兆円」の秘密
ワークマンとカインズが兄弟会社であることを知る人は少ない。M&Aをしない自前主義で“1兆円組”の仲間入りを果たした群馬のベイシアグループ。その勢いはとどまるところを知らず、三越伊勢丹グループの背中が見えてきた。快進撃の背景にあるのは、シナジー無視の経営手法だ。創業家によるオーナー企業で、ベールに包まれたベイシアグループの強さの秘訣に迫る。
#2 12月1日(火)配信
ワークマンを生んだベイシア「6つの規格外」、創業一族は資産2500億円超
ベイシアグループの始まりは群馬県伊勢崎市の衣料小売店「いせや」だ。創業者である土屋嘉雄氏が一代で築き上げたベイシアグループの6つの「規格外」な数字から、ワークマンやカインズの成長の源泉が見えてくる。
#3 12月2日(水)配信
ワークマンは「カインズのパクり」で成功、百貨店の出店要請も断る強気戦術
コロナ禍で瀕死の百貨店から、ついに出店要請も受け始めたというワークマン。しかし、「家賃が高い」と百貨店をも袖にする強気の姿勢だ。躍進を続けるワークマンは、実はカインズの物まねで成長してきた。兄弟会社の取り組みから推測される、ワークマンの次の一手とは?
#4 12月3日(木)配信
ワークマン「仕掛け人」土屋哲雄専務に聞く、生みの親ベイシアとの関係
ワークマンを大ブレークさせた新業態「ワークマンプラス」。その立役者である土屋哲雄・ワークマン専務は、創業者の兄の息子でもある。「カインズは『知の探究』、ワークマンは『知の深化』」と評する哲雄氏に、ワークマンとベイシアグループとの付かず離れずの関係性を聞いた。
#5 12月4日(金)配信
カインズが「IT企業」設立の意図、ニトリ・島忠連合誕生の激変期に挑む
ニトリホールディングスが島忠にTOB(株式公開買い付け)を開始するなど、再編の嵐が吹き荒れるホームセンター業界。業界首位でベイシアグループの大黒柱であるカインズは専門店やドラッグストアとも競合し、熾烈な戦いを繰り広げる。そんな中、カインズはITエンジニアを集めた子会社を設立した。これは創業2代目が手を打つ、ベイシアグループの変革の序章である。
#6 12月5日(土)配信
スーパー激戦区を勝ち抜くベイシアのデータ戦略、競合コストコ誘致もOK
ベイシアグループの祖業・いせやを前身とするベイシアの本拠地である北関東は、ヤオコーやベルク、イズミなどがひしめく生鮮スーパーマーケット激戦区だ。そんな中、ベイシアはあえて競合のコストコを自社モールに誘致した。出店場所を不動産会社に任せる企業が多い中、立地について自前で分析を続けてきたベイシアのデータ戦略を追った。
#7 12月6日(日)配信
ワークマンを生んだベイシア「創業者ジュニア」、新経営戦略を語り尽くす
グループ内競合も当たり前。ベイシアグループが企業ごとに最適化を図り成長してきたのは、創業者の土屋嘉雄氏の求心力によるものだった。そして今、代替わりの時期が到来。昨年カインズとワークマンの会長から嘉雄氏が退き、息子の裕雅氏が後継者として君臨することになった。新たなグループ経営の姿を裕雅氏が語り切る。
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