さらにこのページには、「なぜ、そうしたのだろうか」と疑問が感じられる点もある。たとえば、「生活保護の申請は国民の権利です。……ためらわずにご相談ください」という文言は、テキストではなく画像になっている。画像のタイトルは「生活保護の申請は……」という同じ文言となっているため、「音声読み上げブラウザなどでは存在に気づかれない」という事態は発生しないかもしれない。

 このような箇所は、他にも1箇所ある。素直にテキストにしておき、フォントや文字装飾で同様の効果を出すことがベターではある。しかし、「その記述の存在に気づかない人がいる」という事態は回避されている。迫る年末、余っているわけではない人的資源の中で、ベストを尽くしたのであろう担当者を称賛したい。

これで「水際作戦」も怖くない?
支援団体情報につながることもできる

 生活に困窮する人の中には、まだ生活保護を申請する決意を固められていない人や、現在のところは生活保護の資格がない人もいる。厚労省は、家賃補助のみを行う生活困窮者支援制度、社協の貸付などの制度を、生活保護とともに知らせる「相談支援や生活保護などの生活支援のご案内」ページ(www.mhlw.go.jp/stf/newpage_15468.html)も設けている。

 ここには、公的支援情報とともに、「民間支援団体のさまざまな支援のご案内」というバナーもある。クリックすると、一般社団法人 社会的包摂サポートセンターの「年末年始における生活困窮者支援活動の全国一覧をアップします!」というページ(https://www.since2011.net/information/1903/)が表示される。情報はPDFにまとめられており、内容は炊き出し・生活相談・ホームレスを対象とした夜回りなど多様だ。

 とはいえ、探せばツッコミどころは見つかる。まず、情報の網羅性には若干の疑問が持たれる。東京都内だけでも、「なぜ、この団体のこの活動は載っていないのだろうか」という疑問が感じられる。なにより、東北は仙台市だけ、北関東では那珂市だけ、九州では福岡市・北九州市・鹿児島市だけの情報しかないのだ。