【足元】パンツは靴の甲±0mmの丈で足元から洗練を

パンツの裾幅は、脚をスマートな印象にしてくれる18cmが主流となっています。また、そのバランスを崩さないためにも、働くスーツのパンツ丈の仕上げはノークッションにするのを基本にしましょう。ここで言う「クッション」とは、パンツの裾が靴に触れてパンツのセンタープリーツ部にできるたるみのことを言います。
つまり「ノークッション」とは、ビジネスで出番が多いオックスフォードシューズ(鳩目を通して紐で結ぶ短靴の総称)と合わせたときに、パンツの裾が甲に触れるか触れないかのプラスマイナス0mmのパンツレングスに調整することをおすすめしているというわけです。
また、裾をダブルに仕上げる場合の幅は4cm~4.5cmを基準に、身長やシルエットに合わせて微調整すると間違いありません。
「タキシードやモーニング以外のスーツは、全て裾をダブルに仕立てています」と語るのは、香港とニューヨークでメンズセレクトショップとして人気の「アーモリー」共同経営者であるマーク・チョーさん。
彼はさらにこう話します。
「最近はスーツの生地も軽いものが増え、シングルだと歩いたときに裾がヒラヒラして落ち着きません。ダブルにすると裾の重みで生地が真っすぐに落ちて、パンツのラインがきれいに出ます。立ち姿だけでなく、実際に動いた上で細部を見極めるのがいいですね」とのこと。ぜひ参考にしてください。
Text by Satoru Yanagisawa
Styling / Masahide Takeuchi(CODE)
Hair & Make-up / Kazuya Matsumoto(W)
Model / Takashi Sakurai(INDIGO)