中国で人気の
健康商品とは

写真:ジョギングをする上海の若者コロナ禍の2020年6月、健康のためにジョギングをする上海の若者

 かつての中国では、医療や健康に関心を持つのは中高年世代だったが、最近では若者の健康志向の高まりに伴い、状況が変わりつつある。健康関連商品の消費が新たな動きを見せ、数多くの若者向け商品が登場している。

 現在、中国の多くの若者がネットでさまざまな「風変わり」な健康用品を買い込んでいる。例えば「脱毛防止ヘッドギア」、せき止めの「秋梨ペーストのロリポップ」、生理痛を和らげる「発熱ナプキン」、コラーゲンをドライヤーの風とともに出す「コラーゲンイオンヘアドライヤー」、免疫力アップのゼリーなどだ。

 専門家は「そうした商品の多くは、効能が怪しく、単に売るための『ギミック』だ」と指摘するが、若者は夢中で購入する。実際に効果があるかどうかはともかく、そういう商品を買うことで「自分は健康を大切にしている」と感じることができるからだ。

 中国の大手Eコマース会社が公開した昨年11月11日の「双11(独身の日)」バーゲンの販売数字は「健康消費」が若年化していることを示している。

 その中でも「00後世代(2000年代生まれ世代)」と「95後世代(1995年以降生まれ世代)」が、革新的な健康商品への思い入れが格段に強い。