日本のアイドル市場においてK-POPの人気が高まる一方で、国民的アイドルグループのAKB48も圧倒的な存在感を示し続けている。アイドルのビジネスを変えたAKB48の特異性とは何だったのか。(国際政治評論家・翻訳家 白川 司)

おニャン子クラブと
モーニング娘。の違い

指原莉乃
多くの番組で引っ張りだこの状態が続いている指原莉乃 Photo:JIJI

 AKB48グループは、現在も日本のアイドル市場で圧倒的な存在感を示し続けている。2005年、東京都千代田区外神田にあるAKB48劇場から出発したAKB48は徐々に人気を博し、2009年に『RIVER』でオリコン1位を獲得してからは国民的アイドルグループとして快進撃を続けた。その後はAKB48の「ビジネスモデル」を使った姉妹グループが大阪や名古屋など各地域の代表的な都市に拡散されて、その多くが成功を収めた。

 AKB48の前身ともいえるのがおニャン子クラブ(1985~1987年)だろう。どちらも秋元康がプロデュースしたアイドルグループである。

 おニャン子クラブはフジテレビ『夕やけニャンニャン』から誕生したこともあって、最初から注目を浴びた。初期メンバーは女子高生中心の素人集団であり、テレビの方程式を無視したような行動がかえって新鮮さを与え、同世代男性ファンを中心に圧倒的な支持を集め、ソロやユニットでも大ヒットが出た。