「結果を出している営業マン」を
徹底的にマネする

 あるいは、「結果を出している人」のマネをするのも重要です。
 例えば、服装。僕は、営業マンになったときに、プルデンシャル生命保険の大先輩である川田修さんの『かばんはハンカチの上に置きなさい』(ダイヤモンド社)をはじめ、「結果を出している営業マン」が書いた本を何冊も読みました。

 そして、それらの本で推奨されているものを、ユニフォームのように身につけることにしました。
 紺のスーツに、白シャツ。黒革ベルトに黒革靴。時計は黒革ベルトに白のフェース。髪型は、横は刈り上げ……。必ずしも、僕の好みではありませんが、そんなことは関係ありません。これが、結果を出している営業マンのスタイルなのであれば、それを徹底的にマネしたほうがいいに決まっています。

 実際、このスタイルは清潔感と信頼感を相手に与える効果があるため、営業マンとして活動するうえでは最適であることを実感しました。やはり、結果を出すためには、結果を出している人のマネを徹底的にするのが近道なのです。

 ただし、結果がそれなりに出るようになってからは、僕なりに工夫を加えました。
 例えば、ネクタイはすべてピンク色に変えました。しかも普通のピンクではなく、蛍光色に近いショッキングピンクです。ネクタイだけではなく、ペンケースとか名刺入れなどの小物もピンク色のものにしました。自分が好きな色ということもありますが、お客様との会話で「ネタ」になるという狙いがありました。

 ピンクのネクタイは目立ちますから、お客様が「ピンク好きなんですか?」などと話題にしてもらえる可能性が高いからです。それに、ネクタイだけではツッコんでくれなかったとしても、かばんから取り出したペンケースまでピンクだったら、さすがにクスッと笑ってくれたりします。こんなことでも、グッとお客様との距離を近づけることはできるのです。

 もちろん、私服のときも必ずピンク色のものを身につけますし、ゴルフウエアもゴルフクラブもピンク。親しくなったお客様とゴルフに出かけたら、「ピンク」の話題だけでひとしきり盛り上がれるわけです。

営業スキルも、「守破離」の段階を意識する

 さらに、金沢と言えば「ピンク」というキャラ付けにもなる。
 保険に関する資料をお送りするときに、ピンクのワンポイントのある便箋を使えば、それだけで、お客様は「あいつは、ほんとにピンクが好きだなぁ」と楽しい気持ちになっていただけるでしょう。「ピンク」というキャラ付けをしているおかげで、単なる書類のやりとりに終わらないコミュニケーションもできるのです。

 これなんかも、僕が自分の頭で考えた工夫です。
 このように、僕は、営業にかかわるありとあらゆることに、自分なりの工夫を加えてきました。しかし、最初から“自分流”を追求したわけではありません。あくまでも、最初は「型」を徹底的に練習し、「結果を出している人」を徹底的にマネするところから始めたのです。

 いわば、「守破離(しゅはり)」です。
 「守破離」とは、剣道や茶道などで使われる言葉で、修行の段階を言い表しているものです。「守」は、流派の「型」を忠実に守る段階。「破」は、他の流派の「型」も学んで技術を発展させる段階。そして、「離」は、独自の「型」を生み出して確立していく段階です。

 この考え方は、非常に的を射ていると思います。
 営業においても、まずは「守」を徹底的に極めるところからスタートするのが正しいのです(詳しくは、『超★営業思考』に書いてありますので、ぜひお読みください)。