「身近にいる困った部下」トップ3への対処法は?「身近にいる困った部下」トップ3への対処法は?(写真はイメージです) Photo:PIXTA

厳しく問われるパワハラ問題、コロナ禍によるリモートでの指導などで、部下の育成に悩む上司が増えているといいます。一方新人は、知らないことはすぐにググれる「デジタルネイティブ」が増え、自分の頭で考えたり工夫する必要がなかった世代になりました。そんな部下のやる気を引き出すためには、どのような言葉をかければよいのでしょうか。そこで今回は、元リクルートの“トップ営業マン”で、これまで1万人の管理職や若手・新人の営業スキルをアップさせてきた大塚寿さんの新刊『自分で考えて動く部下が育つすごい質問30』(青春出版社)から、「身近によくいる部下」トップ3を紹介し、彼らのやる気を引き出す質問フレーズを具体的に紹介します。

【第3位】常に受け身(消極的)な部下

 指示したタスクはすべて及第点以上の成果物になっているし、スキルもモチベーションも平均以上であることは間違いないのですが、指示をしないと何もしないし、それがまずいとも思わない部下・後輩、若手が急増しています。

「指示待ち族」とはよく言ったものですが、「○○さんはちょっと受け身なところが目につくから、もう少し能動的、自主的に仕事に取り込んでね」と、できていないところを指摘しただけで、本人が行動変容してくれるなら、こんな楽なことはありません。