写真:在宅ワーク写真はイメージです Photo:PIXTA

新型コロナウイルスによる外出自粛やテレワークの普及により、長時間座りっぱなしの生活をする人が増えている。だが、座りすぎには驚くほどの危険が潜んでいる。座ることと健康についての書籍も多い、早稲田大学スポーツ科学学術院教授の岡浩一朗氏に話を聞いた。(サイエンスライター 川口友万)

座りっぱなしは
血液循環を悪化させる

「運動をして体を動かしている人でも、それ以外の時間に座ってばかりだと死亡リスクが高くなることが明らかになっています」

 岡氏の専門は、健康行動科学。健康であるためにどのような活動を行うのが正解なのかを調べている。健康であるためには、ある程度の運動をした方がいいことは誰でもわかっている。しかし多少の運動をしても、残りの時間を座って過ごしていれば、心臓病や脳卒中など生活習慣病による死亡率が上がるという。