テクノロジーと
ソーシャルメディアについて

 別の視点からも見ていきましょう。スマートフォンなどのテクノロジーの発展とFacebookやTwitterといったソーシャルメディアの台頭も、この問題と無関係ではないと思います。

 テクノロジーの発展により、「会社に行かなくても仕事ができる」ということが可能になり、「ノマドワーカー(オフィスに行かず、カフェ等で仕事をする人)」という言葉も、ここ数年で市民権を得ました。

 さらに、ソーシャルメディアの台頭により、会社の業種・業態を越えて、個人同士がすぐつながれるようになりました。集客を行う、または事業を起こすための仲間を集めることが容易にできるようになったのです。

 この結果、才能がある、もしくはやる気のある個人が、規模の小さい事業をどんどん立ち上げていくことも考えられます。

 こうした流れが加速していくと、大きな会社の存続意義がどんどん薄くなってしまうのではないかと思っています。むしろ、大きいゆえのハンデ、家賃や人件費、もろもろの管理などが重くのしかかり、競争に負けてしまうのではないでしょうか。

 また、今後、テクノロジーの発展により、もっと画期的なツールが発明されるかもしれません。そうなったとき、そのツールをビジネスに使いこなせるのは、間違いなく「小さな会社」だと思います。