米アップルは独立系の音楽アーティストに投資している。アップルはアーティスト向けサービスを手掛けるユナイテッドマスターズの5000万ドル(約55億ドル)の資金調達を主導した。ユナイテッドマスターズはミュージシャンによる楽曲の配信・販売を支援する一方、ミュージシャン自身が著作権を維持することを認めている。シリコンバレーから7000万ドルの支援を受けて2017年に創業した同社は、従来のメジャー・レーベルのシステムに代わる存在だ。メジャー・レーベルでは一般的に、アーティストは前払い金や配信、マーケティング、プロモーションなどと引き換えに、自分の音楽作品の著作権を手放さなければならない。これに対しユナイテッドマスターズでは、アーティストは月々5ドルの定額登録料を支払うか、同社に10%の取り分を認めるかを選び、音楽作品の所有権は維持する。これまでにNLEチョッパやリル・テッカ、 Lil XXEL 、トービ・ノウィグウィ、カーティス・ローチなど100万人以上のアーティストによる音楽がリリースされた。カーティス・ローチの『Bored in the House』は、新型コロナウイルス感染拡大を受けたロックダウン(都市封鎖)期間中、動画共有アプリ「TikTok(ティックトック)」で大きな人気を博した。
アップルの新投資、独立系アーティストを支援
メジャー・レーベルの代わりになる会社とタッグ
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